なぜディズニーランドには体重制限が無いの?

誰もが楽しめる夢の楽園「ディズニーランド」は言うまでも無く日本を代表するテーマパークです。

そんなディズニーランドのアトラクションには、キャスト(利用者)の安全を守るために多くの「身長制限」が設けられています。

そこで我々太った人、おデブさんがどうしても気になるのは「身長制限があるなら体重制限もあるのでは?」という疑問ですよね。体重100キロを軽く超えちゃうような超巨体でもディズニーランドのアトラクションは利用することができるのでしょうか?

ディズニーランドのアトラクションに身長制限が設けられているのはなんで?

いわゆる「絶叫系」アトラクションには身長制限がある

大人になった今では、参加したいアトラクションに気兼ねなくいつでも足を運ぶことができるディズニーランドですが、小さい頃は「もう少し大きくならないと乗れないよ」と両親から説明を受けたアトラクションが一つや二つありましたよね。その理由は、いわゆる絶叫系のアトラクションには身長制限が設けられているためでした。

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現在のディズニーランドのアトラクションにおける身長制限の一覧に目を向けてみると、ガジェットのゴーコースターとスプラッシュ・マウンテンは90cm以上、ビッグサンダー・マウンテン、スペース・マウンテン、スター・ツアーズには102cm以上という身長制限が設けられており、この制限を下回る身長のゲストはアトラクションに参加することができません。

また、それ以外の大半のアトラクションも「補助なしで座れること」「座った状態で足が届くこと」が参加のための条件として付け加えられています。小さい頃は「ふーん」とただ残念でしかなかったこの身長制限の存在ですが、そもそもそどうして設けられることになったのか、不思議に思いはしなかったでしょうか。

身長制限が存在する理由は、シートベルトで体を肯定できないから

ディズニーランドの多くのアトラクションに身長制限が設けられている理由は、単刀直入に言えば座席に座った際にシートベルトで固定することができないためです。

ガジェットのゴーコースターやスプラッシュ・マウンテン、ビッグサンダー・マウンテン、スペース・マウンテンといったアトラクションは急旋回や落下を伴うジェットコースタータイプのアトラクションであり、スター・ツアーズは屋内型のアトラクションでこそありますが、上下左右に座席が激しく動くアトラクションです。

こういったタイプのアトラクションは、当然のことながらシートベルトの着用が義務付けられています。がっちりと座席に体を固定しない限りアトラクションがスタートすることはありません。アトラクションが稼働する前に、熱心にキャストがシートベルトの確認を行っている姿も必ず見かけますよね。

ディズニーランドのアトラクションは、大人が利用することを前提とした設計になっています。ですから、身長の低いお子さんが座席に着いても、正常にシートベルトを着用することができません。そのような状態でアトラクションを稼働させてしまうと確実に大事故に直結してしまいます。

そのため、シートベルトを正常に着用できる90cm以上、あるいは102㎝以上に満たないお子さんには参加できないアトラクションが存在しているのです。

身長制限があって体重制限が無いワケ

基準はシートベルトや安全バーが作動するかどうか

そこで疑問になってくるのは、身長制限があるのにどうして体重制限は設けられていないのか?という問題です。

ディズニーランドのあらゆるアトラクションの説明欄を調べてみても、例えば「100kg以上はNG」といった制限を見つけることはできません。身長制限があるほどの危険性を伴うアトラクションに、平均体重を大幅にオーバーした人物が乗り込むことに危険性は無いのでしょうか?

結論から申し上げると、ディズニーランドのアトラクションは体重が極端に多い人物が乗っていたとしても安全に利用できるように設計されているため、体重制限は設けられていません。

利用が可能か否かの分かれ道となる基準は「シートベルトや安全バーを正常に使用できるかどうか」の一点に限られます。シートベルトでがっちりと固定することさえできれば、どんな体重の人物でもアトラクションを楽しむことができるのです。

太っている方がアトラクションを利用できないというケースがあるとすれば、それはシートベルトが閉まらなかったときのみ。あまりにも大柄過ぎてシートベルトが閉まらない場合には、残念ながらアトラクションから離脱する以外にありません。

しかしディズニーランドのアトラクションのシートベルトは、大柄な外国人でも楽しめるように余裕を持った作りとなっていますから、余程の巨漢でない限りはシートベルトが閉まらないという心配をする必要はなさそうです。

例外となるアトラクションが存在する

そんなディズニーランドにおいて、一つだけ体重制限がかかる例外のアトラクションが存在しています。それが「スペース・マウンテン」です。

東京ディズニーランドの開園当初から現在まで営業を続けるただ一つの人気アトラクションであるスペース・マウンテンは、ゲストを乗せた乗り物の総重量が一定の数値を突破した場合、通常のコースを走ることは危険とみなされてしまい、別コースを通って降り口へと案内されてしまいます。

重量オーバーになった場合には、ショートカットして再び乗り口に通され、ゲストを分散した上ですぐにアトラクションに乗り直すことができます。また、決して「重量をオーバーしたため」といった理由はアナウンスされることは無く、事情を知らない方はなぜ降ろされてしまったのか、最後までその真実を知ることさえありません。

ゲストを決して傷付けぬように配慮するあたりも、さすがディズニーランド!といったところですね。

ディズニーランドは太っていても楽しめる!

シートベルトが閉まらなかったゲストへの神対応を知ってる?

そうそう、ディズニーランドにはこんな神対応エピソードも。

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散髪!!

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マシュマロサンデーというお笑いコンビのメンバーであるキャッチャー中澤さんが、ディズニーシーのレイジングスピリッツに乗り込もうとした際に、安全バーが正常に下がり切らずにアトラクションを利用することができなかったことがあるそうです。

レイジングスピリッツは急旋回・急上昇を繰り返すジェットコースター型のアトラクションで、身長制限は117cm以上195cm以下に設定されています。キャッチャー中澤さんは身長180cm、体重160kgというかなりの巨漢であり、レイジングスピリッツの座席に座ることができなかったのです。

そこでキャストが取った行動は、「申し訳ありませんでした」という謝罪の言葉と共に他のアトラクションへすぐに乗り込むことができる優待券をプレゼントするというものでした。

この話はGYAO!を通じて動画でインターネット配信されており、ディズニーファン以外からもその迅速かつ的確な対応を称賛するコメントが溢れています。ゲストが楽しめなかったのはあくまでも施設側の責任、という姿勢を崩さないことには感心しますね。ちなみにキャッチャー中澤さんは、その後優待券を利用して同じく人気アトラクションのタワーオブテラーを楽しんだそうです。

ディズニーランドは太っていても思う存分に楽しめる

ディズニーランドには、太っていたとしても気兼ねなく楽しめるアトラクションが数多く揃っています。

例えば、土日には60分以上の待ち時間ができるほど人気のプーさんのハニーハントは身長制限の無い和やかなアトラクションですし、現在は世界中のディズニーランドの中で東京にしか存在しないスタージェットも、空の旅を楽しめる身長制限のないアトラクションです。

キャッチャー中澤さんのような例外もありますが、基本的にはいくら太っていたとしても乗りたいアトラクションにいつでも乗れるテーマパークとなっています

ランド内にはディズニーキャラクターと触れ合えるレストランをはじめ、かわいいミッキーの形をしたワッフルや、本格的なピザ、そしてアイスクリームが楽しめるショップも多く、グルメな方でも満足できる施設が揃っており、どんな方にもオススメできます。

デブ・ぽっちゃりさんでも肩身の狭い思いをせずに思う存分楽しめるディズニーランドはまさに神テーマパーク。持て余した巨体でも一日中楽しめること間違い無しです。関東圏にお住まいの方も、そうじゃない方も、ぜひ一度は体験したいテーマパークですね!

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