ホノルルマラソンに出場してみよう!

参加者の3人に1人が日本人というホノルルマラソンは、日本人にとってマラソンの代名詞的な存在。

現地には日本人が溢れていて、治安も良好。ランナーだけでなく家族も一緒に参加できるイベントが盛りだくさんなことから参加への敷居が大変に低い海外マラソンとなっています。

しかしハワイとはいえど、そこは紛れもなく海外なのです。もし怪我をしてしまっても日本の健康保険は当然適用されませんから全額自費負担となってしまい、思わぬ高額な治療費を支払わなければならないなどのトラブルが毎年のように起きています。

ちゃんと完走・帰国して楽しい思い出にできるように、ホノルルマラソンに参加する上での大事な点や注意事項について事前に勉強してみましょう!

日本人に大人気のホノルルマラソン

アメリカで4大マラソンの一つに数えられる歴史ある大会

日本でも非常に有名なホノルルマラソンですが、アメリカではシカゴマラソン、ニューヨークマラソン、ボストンマラソンと肩を並べる大規模なマラソンとして重要な大会と位置付けられています。

1973年に開かれた第1回目のホノルルマラソンの参加人数は167名と非常に少ないものでしたが、回を重ねる毎にその知名度を高め、1976年の第4回目の大会ではちょうど10倍となる1,670名が参加。ちなみにこの年には初めて日本人の参加者も登場しました

1982年には参加者が10,000名の大台に乗り、現在は30,000名を超える総参加者数を誇るマラソン大会へと成長しました

関連イベントも豊富でランナー以外も楽しめる

ホノルルマラソンではメインとなるマラソンレースだけに止まらず、関連した様々な関連イベントが開催されることが毎年の恒例となっており、大会に花を添えています。

2016年度のホノルルマラソンではバーベキューやフラダンスを楽しめるホノルルマラソン・ルアウ、仮装パーティー、1.6キロのミニマラソンを楽しむメリーマイル、大会記念グッズを購入できるホノルルマラソン・エキスポなど様々なイベントが開催されました。

マラソン参加者のみならず同行したご家族やお友達も一緒になって参加できるイベントが盛り沢山なのがホノルルマラソンの特徴とも言えるでしょう。国内はもちろん海外でもこのようなマラソン大会はあまり見られません。

有名な日本人ランナーも多数参加

現在のホノルルマラソンの参加者の内、3人に1人が日本人であるというデータが存在するほど、日本人から親しまれているホノルルマラソン。

著名な日本人ランナーも数多く参加を果たしており、特に有名な人物としては増田明美さんや谷川真理さんらが完走を果たしているほか、ゲストとしてはオリンピックメダリストの有森裕子さんや野口みずきさんもホノルルマラソンに関与した経験を持っています。

ホノルルマラソンのコースは?

ホノルルマラソンのスタート地点は、大規模なショッピングセンターがあることで有名なアラモアナ・ビーチパークです。

西方面から内陸部のダウンタウンに進み、アラモアナとワイキキを経てダイヤモンドヘッドの周辺へと進みます。そのまま沿岸部を真っ直ぐ進み、ハワイ・カイ周辺で折り返し、ゴールのカピオラニ公園を目指す全長42.195キロのコースとなっています。

アップダウンの激しい地域があるほか、強風に見舞われるなどコンディションが良くないコースであるため、歴代最高タイムも平凡な域を出ません。例年の完走者数は全参加のおよそ2/3程度となっています。日本で行われる大規模なマラソン、例えば東京マラソンなどに比べると非常に過酷なマラソンレースと言えるでしょう。

ホノルルマラソンへのエントリー方法

まずは開催時期と参加資格を知っておこう

ホノルルマラソンは、毎年12月の第2日曜日に開催されることが恒例となっています。2017年度の場合は、12月10日に開催されることが現時点では濃厚です。

日本時間ではなく、現地時間であることにも注意しておきましょう。開始時刻は早朝であり、2016年度は現地時間の午前5時にスタートしています。

参加資格は、アメリカ国内に入国が可能な方で、なおかつ大会当日に7歳以上の男女となっており、条件を満たせば国籍に関係なくどなたでも参加することが可能です。

エントリーの方法と参加費用が知りたい!

ホノルルマラソンには、日本事務局の公式サイトからオンラインエントリーをすることで参加の申し込みが可能です。エントリーできる期間はアーリーエントリー、第1期、そして第2期と3つに分かれています。

アーリーエントリーは例年4月中旬から約10日間前後の受け付けが行われており、参加料金は20,000円と最安です。5月末頃から10月中旬の第1期では参加料金が28,000円に。第1期受け付け終了後から11月中旬までの第2期では参加料金が30,000円にそれぞれアップします。

また、マラソン開催前日まではホノルル現地で最終受け付けを行っていますが、この際の参加料金は最も高い325ドルとなります。参加を決断しているという場合にはなるべく早くエントリーを行うとお得ですね。

アーリーエントリー 20,000円 例年4月中旬から約10日間前後
第一期 28,000円 5月末頃から10月中旬
第二期 30,000円 11月中旬まで
最終受付 325ドル 前日まで

(なお、参加料金はいずれも2016年度の情報であるため、2017年度の受け付けでは若干の変動が生じることも考えられます)

ホノルルマラソンは抽選式ではありませんから、エントリーが完了した段階で参加が確定します。参加資格さえ持っていれば、誰でも前日までに申し込んで参加できる手軽さも人気の一因となっています。東京マラソンなどのように抽選の倍率が高すぎてなかなか参加できない人気大会と比べると嬉しい措置です。

旅行会社によるパッケージプランも用意されている

個人でホノルルマラソンのエントリーや航空券の手配、宿泊先の確保などを行うことが面倒だという方には、ホノルルマラソン参加者向けのパッケージプランのご利用がおすすめです。

ホノルルマラソンのオフィシャルスポンサーであるJALをはじめ、様々な旅行会社がご希望の滞在期間や宿泊先、そして予算に合ったプランを提供しています。旅行代金にホノルルマラソンの参加費用が含まれていることが多いほか、エントリーも旅行会社が代行してくれる場合が多く、全ての手続きを一任することができて便利です。

キャンセルすることはできない

一度ホノルルマラソンに申し込むと、その後のキャンセルや名義変更、権利譲渡は不可能であり、支払った参加料金の払い戻しもできません。エントリーした後にホテルや航空券を確保できないと困ってしまいますから、計画的に旅行の準備をしておきましょう。

完走すると記念品が貰える!

ホノルルマラソンを完走すると、完走Tシャツと完走メダル、そして完走証が記念品として漏れなくプレゼントされます。デザインは毎年異なるため、記念品をコレクションすることを目的に毎年参加しているランナーも多いのだそうです。

ホノルルマラソンには何を持っていけばいい?

涼しいウェアと履き慣れたシューズ

日本ではダウンジャケットが手放せない12月初旬に開催されるホノルルマラソンですが、現地の気温は20度以上と半袖のシャツ1枚で過ごせる気候です。そのようなコンディションで厚着をして走ることは大変危険ですから、日本では夏に着るような半袖と短パンのランニングウェアを持参しましょう。

日差しを避けるための帽子やサングラスも持っていると便利です。シューズは現地調達することも可能ですが、新品のシューズでは靴擦れなどのトラブルが発生する恐れもありますから、面倒に思わず履き慣れたシューズをトランクに詰めていきましょう。

欠かすことのできないパスポートとESTA

開催地はアメリカですから、当然ながら渡航するためにはパスポートが必要になります。パスポートをまだ持っていないという方は、遅くても出発日の一ヶ月前にはパスポート取得のための手続きを取りましょう。パスポートを既に持っているという方も、ハワイからの帰国予定日まで有効期限が残っているかどうかを今一度確認してください。

また、パスポートを取得したことで安心して忘れてしまいがちなのがESTAの申請です。ビザ免除プログラムであるESTAに事前に登録しておかなければ、アメリカへの入国が認められません。ESTA未取得が原因で旅行そのものがパアになったという方は非常に多いので、忘れずに申請しておきましょう。代理業者を利用して有料で申請を依頼することもできますが、個人でも簡単にネットを使って申請することが可能です。

保険へ加入しよう

アメリカでは日本では考えられないほど高額な医療費を請求されてしまいます。マラソンの最中に転んで骨折し、病院に運ばれて手術を受け、数日間入院をするとなると、酷い場合では数千万円という莫大な医療費を請求されることがアメリカではありえるのです。ただの旅行ではなくフルマラソンを走るということを考えると、無保険は非常に危険です。

もし事前に申し込むのを忘れた方は、出発前の空港の窓口で海外旅行保険に加入もできます。絶対に保険には入っておきましょう。

ホノルルマラソンへの参加する上での大事なことまとめ

最後にホノルルマラソンに参加する上で大事なことや注意点についてまとめてみましょう。

・現地で前日まで参加申し込みは可能
・一回申し込むとキャンセルや払い戻しは不可能
・アップダウンがあり厳しいコースで完走者は3人に2人
・12月とはいえ気温は20度以上なので暑さ対策をする
・ビザ免除プログラムESTAを必ず登録する
・何かあった時のために必ず保険に加入する

特に渡航前にESTAと保険は必ずチェックするようにしてください。現地は日本人だらけでアットホームな大会とはいえ、そこはアメリカなのです。日本での常識が通用せずに、入国できなかったり高額な費用負担が発生することだってあることは必ず念頭に置いておきましょう。

完走記念のメダルを手に笑顔で帰国し、ホノルルマラソンを楽しい思い出にするためにもしっかり準備して大会に臨みましょう!

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