ジョコビッチのグルテンフリーダイエット

テニス界を代表するスーパースター、ジョコビッチ。

そんな彼もなかなかランキング1位を獲得することができずに苦悩する時期がありました。そこで取り入れたのがグルテンフリーダイエット。小麦に含まれるグルテンを断つ事で体質改善を図るこのダイエット法を実践した彼は見事テニス界の頂点に立つ事になります。

ジョコビッチがいかにして頂点に上り詰めたのか、そしてその過程でグルテンフリーダイエットがどのように役に立ったのでしょうか?

ジョコビッチも初めから無敵ではなかった

ジョコビッチとは何者なのか

2017年現在世界ナンバーワンと称されることも多いプロテニスプレーヤーのノバコ・ジョコビッチ。テニスの試合を普段見ることが無いという方でも、圧倒的な実績を持つこの男の名前を耳にしたことが一度はあるのではないでしょうか。

セルビア生まれのジョコビッチは、鉄壁とも言える守備をベースとした堅実なプレースタイルが特徴ですが、ユーモラスな性格であることからも人気を博しています。

最近は錦織圭ともよくあたり、錦織にとってなかなか超えることのできない壁として君臨していますが、錦織と同じユニクロと契約していることでも有名です。4大大会では合計12回の優勝経験を持ち、2016年にはなんと生涯獲得賞金1億ドルを達成

名実共にテニスの歴史にその名を刻む、歴代でも稀有な才能を持った名プレーヤーであり、世界中のテニスファンを沸かせ続けているスーパースター。

それがノバコ・ジョコビッチという男なのです。

「絶対王者」ジョコビッチが抱えていたキャリア初期の悩み

今でこそ圧倒的な強さを誇るジョコビッチですが、プロテニスプレイヤーとして歩み始めたキャリアの初期から、トッププレーヤーではあったのですが、仲々トップ2には勝てず、4大大会の優勝に届かない状況が続きました。

当時、世界最高と評された選手はスイス出身のロジャー・フェデラーとスペイン出身のラファエル・ナダルの2名であり、ジョコビッチはその双璧を長いあいだ崩すことができずにいました。ジョコビッチは度重なるケガにも悩まされており、ライバルであるフェデラーからはケガの多さを揶揄されたことさえあるといいます。

2008年の全豪オープンでは、そのフェデラーを破り4大大会初制覇を成し遂げますが、なかなか世界ランキング1位の座は射止められずにいました。

ジョコビッチが味わった挫折と復活

そんなジョコビッチにキャリア最大とも言える挫折が襲ったのは2010年の全豪オープン準々決勝、ジョー・ウィルフリード・ツォンガ戦でした。この試合はフルセットまでもつれる熱戦となりましたが、ジョコビッチは最終セットを1-6で落とし敗北。その原因となったのは、意外なことに腹痛でした。

テニスの技術とは無関係な問題で敗れたジョコビッチの落胆は激しく、この試合を境に食事改善での肉体改造を施すことを決意します。

そんなジョコビッチが選んだダイエット法が、グルテンフリーダイエットでした。

ジョコビッチが選んだグルテンフリーダイエット

グルテンフリーダイエットとは何なのか

グルテンフリーダイエットとは、グルテンの摂取を意識的に止めることによって体重減少を図るダイエット方法です。

グルテンはタンパク質の一種であり、小麦やライ麦などの穀物が持つ成分ですから、グルテンフリーダイエットではそれらの原材料を含んだ一般的なパン麺類を食べることができません

逆の見方をするならば、グルテンを含んでいない食べ物であれば何を食べてもいいので、空腹を強いられたり栄養が偏ったりしません。体に負担をかけてしまうダイエット法が世の中には溢れる時代ですが、グルテンフリーダイエットは非常に健康的なダイエット方法であると言えます。

グルテンフリーダイエットで期待できる効果

グルテンを含んだパンなどの小麦製品は、中性脂肪を発生させる原因となることがあります。グルテンフリーダイエットを取り入れることにより、中性脂肪の発生そのものを抑制する効果を期待できることから、太りにくい体質へと自らの肉体を変貌させることが可能となります。

また、グルテンは食欲促進物質であるということも分かっています。体内にグルテンを取り込むと食欲が増加し、食べなくてもいいものまで食べるようになってしまいます。そのような食生活を続けていては、当然カロリーを過剰摂取するようになり、ブクブクと太ってしまいますよね。グルテンフリーダイエットを行うことで無駄な食欲を排除し、ダイエットに繋げることができるというわけです。

ジョコビッチはグルテンアレルギーを持っていた

ジョコビッチがグルテンフリーダイエットを行うキッカケとなったのは、試合における悔しさだけがその理由ではありませんでした。

体質にまつわる簡易検査を実施したところ、グルテンに対するアレルギーを持っていることが発覚したのです。実家がピザ屋を営んでいるというジョコビッチにとっては信じられない話でしたが、グルテンが試合におけるエネルギー不足や不調を招いているということを突き止めたのです。

ジョコビッチはこの検査結果を受けて以降、2週間に渡る「グルテン断ち」を決行。体重の減少や体のキレといった効果を実感できたため、それ以来グルテンを制限する食生活を送るようになりました。

ジョコビッチ以外のグルテンフリーを取り入れている有名人

レディ・ガガやミランダ・カーをはじめ、ヴィクトリア・ベッカムなど、海外の有名人の間ではグルテンフリーダイエットが広まっています。

彼女たちはジョコビッチとは異なり、グルテンアレルギーを持っているわけではありませんが、有効なダイエット方法としてこれを取り入れており、驚異的とも言える抜群のプロポーションの維持に役立てています。

グルテンフリーダイエットで食べていいもの・悪いもの

食べてはいけないもの

グルテンフリーダイエット中に食べてはいけないものは、小麦やライ麦を使用した食べ物全般です。

パンやピザをはじめ、パスタやうどん、ラーメンなどの麺類は小麦が使われているために食べることができません。

皮や中身の一部にグルテンが使われているハンバーグ、餃子、カレー、それから揚げ物も食べてはいけません。市販されているお菓子の多くにも小麦粉が使われているため、注意が必要となります。また、ビールなどのアルコール類にもグルテンは含まれていますから、飲むことができなくなります。

食べていいもの

グルテンを含んでいない食べ物なら何を食べても大丈夫です。炭水化物であるご飯も自由に食べることができますし、麺類では十割そばやフォーを食べることが可能です。

肉料理や魚料理も、小麦粉などを使用せずに調理すれば好きなように食べて問題ありません。また、グルテンフリーと記載された製品であれば、パンでも麺類でも自由に食べることができます。

グルテンフリーで生まれ変わったジョコビッチ

グルテンフリーダイエット実行の翌年、悲願の世界ランキング1位に

グルテンフリーダイエットによって生まれ変わったジョコビッチは、その翌年から早速快進撃を開始します。

全豪オープンを皮切りにBNPパリバオープン、マイアミマスターズ、ドバイテニス選手権、セルビアオープン、マドリードマスターズ、BNLイタリア国際と出場した7大会で全て優勝するという成果を上げ、悲願の世界ランキング1位に輝きました。このシーズンからジョコビッチは名実ともに世界一のテニスプレーヤーとして、世界中のファンから認められる存在にまで上り詰めたのです。

現在までも続くジョコビッチの時代

2013年にこそナダルに世界ランキング1位の座を明け渡しますが、翌2014年にはすぐにその座を奪還。2016年には4大大会で唯一獲得できていなかったタイトルである全仏オープン決勝でアンディ・マレーを破って初優勝を遂げ、キャリアグランドスラムを達成しました。

今現在テニス界はまさに「ジョコビッチの時代」の真っただ中であり、我々は偉大な歴史の目撃者であると言っても過言ではありません。ジョコビッチは自身の著書においてもグルテンフリーの食生活について語っており、彼の躍進の陰にグルテンフリーダイエットがあることは自他ともに認める事実となっています。

誰でもグルテンフリーダイエットで生まれ変わることができる

グルテンフリー生活によって生まれ変わったジョコビッチは時代を代表するアスリートにまで上り詰めましたが、決してグルテンフリーダイエットはアスリートやモデルのような特殊な人たちのためだけのものではありません。我々一般人も同じようにグルテンを断つ事で「理想的な見た目」を得られるはずです。

強い意志で体質改善を図ったジョコビッチのように、今日からグルテンを断つ事であなたも生まれ変わりましょう!

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