ボクサーの減量方法をダイエットに取り入れてみる

パンチ1つで生計を立てているアスリートと言えばプロボクサー。華麗な身のこなし、一撃必殺のパンチ力。見てて惚れ惚れするような職業の1つですよね。

しかし一見すると華やかに見えるボクサーには「減量」という辛く厳しい裏の生活が付きまといます。体重別に階級が設けられている関係上、自分の所属する階級に合わせて試合直前は過酷な減量生活を数ヶ月も続けなくてはなりません。

そんなボクサーの減量方法は私たち一般人のダイエットにも参考になる点があるはず!ということでボクサーの減量トレーニング、食生活などを覗いてみましょう。

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ボクサーが減量中に行っているトレーニングの内容とは?

ロードワーク

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#ロードワーク

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ボクサーが行うトレーニングとして代表的なものがロードワークです。ロードワークとは簡単に言えばジョギングのようなもので、ボクサーが登場する映画やドラマには、必ずと言っていいほど雨の日も風の日もロードワークに挑み続けるシーンが登場しますよね。

減量中のボクサーは平均して10キロ前後のロードワークを行っています。特徴的なのは、朝食をとる前にロードワークを行うボクサーが多いという点でしょう。胃の内容物が少ない状態で激しい有酸素運動を行うと、人間の体はエネルギーを確保するために脂肪を燃焼させて効率的に体重を減らせるのです。

スパーリング

トレーナーや練習相手とペアを組み、動き回る相手に対してパンチを繰り返すスパーリングは、ボクサーにとって欠かすことのできないトレーニングです。一度でもスパーリングを行ったことのある方なら分かるはずですが、これは傍から見ている以上に体力を奪うトレーニングであり、カロリーを著しく消耗させます。

減量中のボクサーの場合には、スパーリング中にわざと厚着をして挑むことが多いようです。汗の量をさらに増やし、体から水分を出して体重を落とすための涙ぐましい努力ですね。

筋力トレーニング

ロードワークとスパーリングは、はっきり言えば過激すぎるトレーニングです。これだけを行っていると自然と筋肉量は低下していきます。

試合で勝つためには筋肉も必須ですから、これを維持するためにボクサーは減量中でも筋力トレーニングを欠かしません。筋力トレーニングを行って筋肉を維持すれば、基礎代謝を下げずに済むというメリットも得られます。痩せやすい体質を作り上げるためにも、筋力トレーニングは必須です。

腹筋や腕立て伏せなどの基本的な筋力トレーニング以外にも、縄跳びや反復横飛びを減量のメニューに組み込んでいるボクサーも多いようです。特に縄跳びはボクサーが行うトレーニングとして有名ですね。縄跳びは手に入れやすいアイテムですから、一般人がダイエットメニューに取り入れることも容易であり、おすすめできます。

減量中のボクサーの食事メニュー

「炭水化物抜き」をしない

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減量中のボクサーの食事で特徴的なのは「炭水化物抜き」をしないということでしょう。

一般的な食事制限というと、真っ先に目の敵にされて「食べてはいけない」と言われるのがご飯やパンなどの炭水化物です。

しかしボクサーは炭水化物をしっかりと摂取します。その理由は、炭水化物を体内に取り込むことによって脂肪の燃焼を促進させることができるから。激しい運動を前提とした減量に取り組んでいるボクサーにとっては、炭水化物はむしろ積極的に摂取しなければならないものなのです。

高タンパクで低カロリーな食事が基本中の基本

ボクサーの食事の基本中の基本となるのが高タンパクかつ低カロリーな食事です。タンパク質は筋肉を生み出すための重要な要素であり、基礎代謝を高めて減量を効率化させるためにも欠かせない存在です。

大量に摂取したとしても脂肪の蓄積に繋がりにくい低カロリーな食材や調理法を選ぶということも重要なポイントになります。高タンパクで低カロリーな食材として代表的なのは、納豆や豆腐などの大豆を使った食品や、肉類であれば赤身や鶏肉、そして魚の場合は青魚です。

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ちなみにボクシング映画の金字塔『ロッキー』で主演のシルヴェスター・スタローン生卵を丸飲みするシーンが有名ですが、実はあれにはさほど効果がありません。欧米では卵を生で食べることは危険と考えられており、「卵を生のまま食べるほどの無茶ができる男」という演出をすることが制作サイドの主な意図だったようです。

夜食は少なめにし、外食を控えることも鉄則

減量中のボクサーは、朝食や昼食は割としっかりとした量を食べますが、夕食はあまり多く食べません。これは翌朝にロードワークを控えているためです。ロードワークは、胃の中身がほとんど空の状態で行うからこそ意味があるもので、夕食を多く食べてしまい、消化をし切れない状態でロードワークに挑んでは効率が悪くなってしまいます。ボクサーが細かな計算を立てて減量に取り組んでいるということがよく分かるポイントですね。

また、外食をせずに自炊することも減量においての鉄則です。レストランではどうしても味付けが優先されるため、塩分やカロリーの摂取量が必然的に増えてしまうことがその理由です。

水を抜くのは最終手段

減量という言葉から「水を飲まない」という印象を持つ方は少なくなくないでしょう。しかし実際に水を抜くのは計量直前で切羽詰まった状況にまで追い込まれたときに限られており、いわば最終手段という位置付けになっています。

減量中に水を飲まずにいると、むしろ血行が悪くなって体重が減少するスピードを緩めてしまいます。当然のことながら健康の維持にも悪影響を及ぼしてしまうため、水はむしろ積極的に飲んでいます。ただし、さすがに減量中にアルコールを飲むボクサーはほとんどいないようです。

過酷な減量にはメンタル面の準備も重要な要素

減量をするための目的をしっかりと持つ

ボクサーにとって計量は何よりも重要なものです。減量に失敗して計量をパスできなければ、試合そのものに参加する資格を失ってしまうので当然ですね。ボクサーが減量を行うのは、基本的にはこの計量をパスすることを目的としているためであり、計量に向けてモチベーションを高く保っています。非常に厳しい減量をクリアするためには目的や目標を定めておく必要があるというわけです。

これは一般人にも置き換えられる話であり、特に目標を持たずに何となくダイエットに取り組んでいるだけでは途中で挫折しやすくなってしまいます。ダイエットの目的、そして目標達成までの期日をしっかりと定め、強い意志を持ってダイエットに取り組むことが成功への近道となることでしょう。

励ましてくれる人の存在も大事

強靭な肉体を持ち、リングの上では無敵と言わんばかりのパフォーマンスを見せるボクサーでも、一人で減量に挑むことはできないそうです。空腹を通り越すことで精神面が不安定になるのはボクサーも一般人も同じなんですね。ボクサーは、トレーナーや家族からの叱咤激励を受けて気持ちを奮い立たせ、厳しい減量に向かいます。苦しいときに支えてくれる家族や友人の存在は、一般人のダイエットにおいても必要不可欠と言えるでしょう。

一般人が無理をしてボクサーの真似をしてはいけない

ボクサーにとっては短期間で10キロ以上の減量を目指すことは当たり前です。しかし一般人がボクサーの真似をして過酷な減量に取り組むと、場合によっては生命の危険にさらされてしまうリスクさえあります。ボクサーの減量方法をダイエットに取り入れることを否定はしませんが、少しでも体調に異変を感じた場合にはすぐにダイエットを中断してください。

また、ボクサーの減量はリバウンドを前提としたものであることも覚えておきましょう。計量をパスしたあとのボクサーは、それまでの数週間を取り返すかのように高カロリーな食事を大量にとります。試合に向けて体重を少しでも平常時に戻し、パンチに威力を持たせるためです。ボクサーが減量に取り組む理由はあくまでも試合に出場するためで、ダイエットをするためではないということを知っておいてくださいね。

このように、ボクサーの減量と一般人のダイエットには共通点もあれば異なる点も多くあります。参考に出来る点はどんどんと取り入れつつも、無理な減量方法を真似して身体を壊さないようにしてくださいね!

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