皇居ランが人気な理由
ロケーションが抜群に良い
都内や首都圏に住むランナーや、有酸素運動を取り入れたダイエットを志す人たちから絶大な人気を誇る皇居ラン。専門誌やテレビで特集が組まれるほどの人気を誇りますが、その理由は何といってもロケーションの良さにあります。東京駅をはじめ半蔵門駅、竹橋駅、桜田門駅などのすぐ近くという立地にあるため、出勤前や仕事を終えた後にランニングを行う場として皇居周辺を選ぶ人が多いのです。昼には緑の映える美しい景観を、夜には都心の夜景を見ながら走ることができるということもポイントとなっており、皇居ランをキッカケにマラソンにハマるという方も急増しています。
丁度よい距離感と、リタイヤのしやすさ
標準的なコースを選択すれば、皇居ランは1周およそ5kmと短めであり、マラソンやランニングの経験が無い人でも気軽に参加できるということも魅力の一つです。これだけの距離を走れるコースとしては珍しく信号がありませんから、1周する間に赤信号に捕まる可能性が全く無く、正確なタイムを計測することも可能となっています。途中で止められることがないので、ストレス無くランニングに集中できることも魅力的ですね。また、ランニングを途中で切り上げようとした場合にも、コースの周辺には多くの東京メトロやJRの駅が点在しているため、リタイヤしやすいというメリットも持っています。
ランニングステーションが豊富に揃っている
皇居周辺は、ランニングステーションのメッカとしても有名です。ランニングの経験が少ない方にとって、ランニングステーションというのは聞き覚えのない名前かもしれませんが、これはロッカーやシャワールームなどを備えたランナー向けの施設です。ランニングステーションを利用すれば、汗をかいたまま電車に乗る必要がなくなりますし、早朝の出社前に皇居ランを行ったとしても、着替えをしてから出社することができます。
皇居ランをする上でのルールや注意点は?
左側走行で反時計回りをすることが最重要なルール
皇居ランには、ランナーサポート施設の話し合いによって決められたローカルルールが存在しています。皇居ランをする前に必ず基本的なルールを頭に入れて、マナーを守りながら楽しく走ることを心がけましょう。最も基本的なルールとしては、歩道の左側を走るということがきめられています。左側を走ることによって、反対側から走ってくるランナーとの接触を避け、一般の通行人と衝突してしまうリスクも抑えることができます。また、できる限り反時計回りでランニングすることが推奨されています。これはオリンピックなどで行われるトラック競技と同様の回り方となっています。特に混雑時には逆走することは避けましょう。
レース感覚で走らないようにすべし
皇居ランはマラソンのように他人と競争するものではありません。近くを走っている人に追いつけ追い越せという姿勢で走るのは良いのですが、ライバル視しすぎてしまうあまりムキになって速く走ろうとしないように気を付けてください。大手門前など、皇居ランのコースには歩道が狭くなっているポイントがいくつかあります。こういった場所では追い抜きは避け、一列になって前のランナーのペースに合わせて走るようにしましょう。歩道が広いエリアでも、前のランナーの近くを追い抜く際には「右から行きます!」といった感じで声をかけ、追い抜いたら「ありがとうございます」と一声かけることが皇居ランでは当たり前のマナーになっています。
一般的なマナーを守って楽しく走ればOK!
とはいえ、ランニングは楽しく行うものですから、基本中の基本さえ押さえればあとは一般的なマナーを守って楽しく走ればOKです。例えば水分補給で使用した空のペットボトルを道端や池に投げ捨てるようなことはせず、きちんと持ち帰りましょう。グループで皇居ランをする場合には、横に広がって走ったり歩いたりすると他のランナーのスペースを埋めてしまいますから、縦になって動きましょう。
自転車には要注意
本来車道を走るべき自転車ですが、歩道を全力で走る自転車の数は現在も多く、残念なことに皇居周辺でも自転車とランナーが接触する事故が時折起こっています。自転車との接触を避けるために、歩道を右へ左へとフラフラしながら走らないように気を付けましょう。また、自転車の走行音やベルの音がきちんと聴こえるように、音楽を聴きながら走る場合にはボリュームを上げ過ぎないようにしておきましょう。
皇居ランには何を持っていけばいいの?
万一の事態に対応できる貴重品程度を持っていれば大丈夫
皇居ランに必要な物は特にありませんから、極端な話をすれば手ぶらで走りに行っても構いません。ただし、ランニングは体に多少なりとも負担をかける運動ですから、万一の体調の変化や事故が起こる可能性については想定しておく必要があります。近くを走っているタクシーを利用したり、水分補給をするために自動販売機を利用できる程度のお金を持ったり、急病や事故に巻き込まれた際にすぐに病院に行けるように保険証を持ったりといった準備はしておくべきでしょう。
どんな格好をすればいいの?
皇居ランを行っている人の数は非常に多く、ピークの時間帯には4000人を超えるランナーが皇居周辺に集まると言われているほどですから、格好は人によって様々です。本格的なランニングウェアを着用して走っている人はもちろんのこと、ジャージやTシャツなど皆さん思い思いの格好で皇居ランを行っていますから、どうしても用意しなければならない衣類はありません。夏場は熱を逃がしやすい服を、冬場は耐寒性の強い服を選び、ランニングシューズや軽いスニーカーを履けば充分です。
ランニングステーションの利用方法を知りたい!
ロッカーやシャワーを貸してくれるランニングステーションは、事前に登録をしておけば一般人でもいつでも利用することが可能になります。基本的な料金システムとしては、1回の利用ごとにお金を支払うか、月額使用料を支払って1ヶ月間使い放題にするかを選択できる場合がほとんどです。ポーチやシューズのレンタルを行っているランニングステーションもあるので、自分に合ったサービスを提供している施設を探してみてください。
皇居ランが初心者向きって本当?
坂道が無く、平坦な道を走ることができる
皇居ランで走るコースには、極端な坂道が全くありません。常に平坦な道を走り続けることができ、膝や腰にかかる負担も最小限に抑えることが可能ですから、初心者に向いたコースであると言えます。木々の彩や池に浮かぶ鳥の様子を見ながら走ることもできるので、あまり苦しさを感じることがなく、気が付いたら1周を走り切っていたということも起こり得るのです。
夜間でも安心して走ることができる周辺環境
皇居は日本でも最高レベルの警備が施されており、内部への部外者の侵入を防ぐために沿道にも多くの警察官や警備員が立っていますから、夜間でも安心してランニングに励むことができます。また、皇居ランナーは昼夜を問わずに非常に多いですから、常に一定の人通りを見込むことができ、何らかの巻き込まれる可能性は限りなくゼロに近いことが特徴です。そのため、公道でのランニングに慣れていないという人や、女性ランナーでも気軽に皇居ランを行うことができますよ。