自転車雑誌やネットでよく「人生で最高のサイクリング体験ができる」と紹介されている自転車イベントがあります。
それが「ホノルルセンチュリーライド」。
自分の足でフルマラソンを走破しなければならないホノルルマラソンと違って、体力の無い人や子供など、誰でも参加しやすい敷居の低い歴史あるハワイのサイクリングイベントです。
自転車乗りなら誰もが憧れるこのイベントについて徹底解説しちゃいます。レース中の写真の数々を見ているだけで走りたくなること間違い無し!
ホノルルセンチュリーライドの歴史や概要について
ホノルルマラソンに並ぶハワイ最大級のイベント!
ホノルルセンチュリーライドは、アメリカ合衆国ハワイ州のホノルルで毎年開催されているサイクリングイベント。
「人生で最高のサイクリング体験ができる」「夢のような時間が過ごせる」と自転車愛好家には大人気の海外イベントです。
1981年の大会開始以降、ホノルルマラソンに並ぶハワイ最大級のイベントとして世界中の人々に認知されており、2016年の総参加者数は1,688名に達しました。そのうちの694人が日本人ということからも分かるように、日本からの人気が高いイベントであり、英語に自信が無いという方でも安心して参加できることが特徴です。
ホノルルセンチュリーライドのコースが知りたい!
ホノルルセンチュリーライドには、25マイル刻みで4つのコースが用意されています。最短コースは25マイル(約40km)、最長コースは100マイル(約160km)。
事前にどのコースにするか決めておく必要はありません。自分の体力に見合ったコースを選択することもできますし、当日の気分やコンディションに合わせたコースを走ることもできます。体力に余裕があればあるだけ長いコースを走破できますし、途中でコンディションが悪くなれば最短コースで切り上げることも可能。気軽に参加できるイベントになっています。
ホノルルセンチュリーライドのスタート・ゴールは、ホノルルマラソンのゴール地点としてもお馴染みのカピオラニ公園。
https://www.instagram.com/p/BUJjkyvlUYm/
朝焼けのダイヤモンドヘッドを横目に東へと進み切ると25マイル折り返し地点のサンディー・ビーチパークです。さらに海岸線を北へと進み、マカプウ岬の絶景を経由して熱帯植物が生い茂るワイマナロを過ぎると50マイル折り返し地点のカイルア・インターミディエート・スクールに到達。そのまま北上を続け、セブン・イレブン前の75マイル折り返し地点を経て、真っ青な海をすぐ横に従えるカメハメハ・ハイウェイを駆け抜けて、スワンジー・ビーチ・パークが100マイル折り返し地点となります。
見てくださいこの綺麗な海!こんな海を横目に快適に走れちゃうのは海外ならではですね。
最終的にはゴールのスワンジービーチ・パークを目指します。
ホノルルマラソンとはどう違うの?
ホノルルマラソンとの最も大きな違いは、ホノルルセンチュリーライドでは順位をつけない点にあります。ホノルルマラソンは競技であり、順位を決め、公式なタイムを刻みますが、ホノルルセンチュリーライドはそのような概念を持たないため、表彰が行われることもありません。ハワイらしくのんびりとマイペースで参加できるということも魅力の一部になっています。
コースとしては、ホノルルマラソンは南側の海に面したコースのみを使用することに対し、ホノルルセンチュリーライドは東側の海に面した地域を中心としたコースとなっており、自然溢れるハワイの魅力により深く接することができます。交通量も少ないので快適に走れますよ。
ホノルルセンチュリーライドに参加するにはどうすればいい?
開催日と参加資格は?
ホノルルセンチュリーライドの開催日は毎年9月の最終日曜日。2017年は9月24日の日曜日に開催されます。
スタートは午前6時15分を予定しており、フィニッシュゲートのクローズ時刻は午後5時ちょうどとなっています。
年齢制限は無く、エントリー料を支払えばどなたでも参加することができます。なお大会当日の年齢が20歳未満という場合には保護者の承諾が必要となります。また、14歳未満の場合には保護者の同伴が、5歳未満の場合には保護者の同乗が参加資格です。
エントリー方法を知りたい!
2017年度のホノルルセンチュリーライドの日本受け付けは、2017年3月21日から8月31日まで行われます。
エントリー料は18歳以上の大人が18,000円、17歳以下の子供が5,000円となっています。なお、ハワイへの移動にJAL便を利用する大人を対象とした「JAL特典エントリー」も同時に受け付けが開始され、この場合は一般料金から2,000円割引となる16,000円でエントリーすることが可能なので、飛行機はJALと決めている方はこちらを選択するとお得です。JALマイレージバンクのマイルを利用してのエントリーも可能です。
エントリーする際の注意点は?
エントリー受け付け完了後のキャンセルは原則として認められません。参加ができなくなってしまったという場合にも名義を変更したり、権利を譲渡したり、払い戻しを受けることは不可能なので、しっかりと旅行の計画を立てた上でエントリーしましょう。
ホノルルセンチュリーライドはエントリーを行った方全員が参加できるイベントであるため、エントリーを済ませる前にホテルや航空券の手配をしておくことがおすすめです。また、ホノルルセンチュリーライドの参加記念品としてもれなく記念Tシャツを受け取れるのですが、このTシャツのサイズ変更も2017年8月31日を過ぎると受け付けてもらえません。
ホノルルセンチュリーライドの完走証とか参加賞のTシャツとか。Tシャツの図柄にタンデムとママチャリも描いてありますな。たしかにタンデムは数台見かけました。 pic.twitter.com/oeW3lnhOVW
— サメハル@自転車用/土曜ポ08b (@kinusamep) September 28, 2015
グループって何?どれを選べばいいの?
ホノルルセンチュリーライドの参加者は非常に多く、全員同時にスタートを切ることが事実上不可能であるため、A、B、Cと3つのグループに分かれて時間差でスタートします。このグループは自身の技量を自己申告することによって区分けされる仕組みとなっており、上級者はグループA、中級者はグループB、初心者はグループCを選択することが推奨されています。
具体的な目安としては、月間走行距離が500km以上で時速30km以上の走行が可能かつ集団走行に慣れている方がグループA、月間走行距離が200km以上で時速20km以上の走行が可能かつ長距離の走行に慣れている方がグループB、景色を楽しむことが主な目的という方や、5歳以下の子供がグループCを選択するように求められています。
順位を競うレースではありませんから、無理をせずに自分に合ったグループを選びましょう!
手続きは旅行会社に一任することもできる!
通常は個人でホノルルセンチュリーライドの参加エントリーを済ませ、別途旅行の手続きを取る必要がありますが、多くの旅行代理店はホノルルセンチュリーライドを含むハワイへのパッケージツアーを企画・販売しています。こういったツアーを利用すれば、ホノルルセンチュリーライドへの参加エントリーも旅行代理店に一任することもできる場合が多く便利です。
どんな準備をしてイベントに備えればいいの?
自転車に関連する用品は全て持ち込もう
自転車やヘルメット、ウェアといった自転車に関連する用品は各自で持ち込みましょう。この期間にJAL便を利用すると、自転車の無料運搬サービスが受けられるためお得です。
コース上の舗装が行き届いていないエリアも多く、パンクトラブルは頻発します。長距離を走破するつもりならば自分でパンク修理できる知識は必須です。タイヤチューブを数本用意して臨みましょう。
水分補給用のボトルも自分自身で用意しましょう。
日本語が記載された大会ガイドブックは、9月上旬頃からダウンロードできるようになります。なお、現地ではレンタサイクルのサービスも行われていますが、大会当日に飛び入りで借りられる保証は無いため、事前に予約しておくことをおすすめします。
ゼッケンの受け取りは現地で
大会の1〜2週間前になると、ゼッケン引換書がEメールで届きます。ゼッケンの実物が日本に郵送されることは無く、9月22日あるいは23日に現地・ホノルルで直接受け取ることになります。受け取りにはゼッケン引換書が必要となりますから、日本にいる間に予めプリントアウトして持参するようにしましょう。
スタートまでにすべきことは?
セーフティー・ブリーフィングという安全講習会が日本語で開催されています。参加が義務付けられている講習会ではありませんが、大会への参加が初めてという方や、ハワイの交通ルールについておさらいしておきたいという方はぜひ参加しておきましょう。ハワイはあくまでも海外。そして走るコースは車道。日本とは交通ルールが異なりますので要注意です。
旅行自体の必需品もお忘れなく
帰国日まで有効なパスポートや、ビザ免除システムのESTAの用意をしておかなければ、アメリカに入国することができずにホノルルセンチュリーライドへの参加も叶いません。基本中の基本ですが、これらの取得忘れ・持ち忘れには充分に注意してください。また、走行中のケガやアクシデントに備えるために、海外旅行保険に加入しておくこともおすすめします。
自転車好きなら、一生に一度は走破したい世界最高のコース
青い空、海、ヤシの木にハワイアン、安全な土地柄。
とびっきりの開放感を感じながら走れるハワイホノルル・センチュリーライドは、間違いなく人生の最高の海外イベントになることでしょう。自転車好きなら絶対に一生に一度は体験して欲しい素晴らしいレースです!
関連記事:デブの楽園ハワイで楽しもう!
関連記事:ホノルルマラソンに出場してみよう!