「スー女」必見!力士が愛する5大相撲メシ

「スー女」という言葉をご存知ですか?今世間では若貴ブーム以来の相撲人気が到来しています。そしてその相撲ブームを支えているのが、相撲をこよなく愛する女性「相撲女子」=「スー女」です。以前は相撲ファンというと主に高齢の方が中心でしたが、今は20~30代の若い世代の女性が急増しているのです。スー女とは年齢問わず相撲が大好きな女性のことをいい、現在ではスー女のための専門雑誌も発売されています。

この大ブームの大相撲ですが、力士たちは普段、体を大きく強くするためにどんな食事をしているのでしょうか。ここでは相撲メシの定番から、部屋ごとのオリジナルレシピまでご紹介します。

ちゃんこ鍋

相撲飯で定番中の定番!

相撲飯の話題から「ちゃんこ鍋」を外すことはできません。言わずと知れた定番中の定番で、現役を引退した力士がちゃんこ鍋のお店を開くことも多いですよね。

ちゃんこ鍋の歴史は古く、明治時代終盤には既に多くの相撲部屋で取り入れられ、その後それぞれの部屋で独自の味付けやレシピが考案されていったといいます。ちゃんこを食べる順番は厳格に定められており、最初に手を付けるのは親方と来客、次いで十両以上の身分である関取が食べることを許され、取的と呼ばれる身分の低い相撲取りは関取衆が食べ終えた後にようやく箸を付けることができます。

日本人にとってはホッとする味付けのちゃんこ鍋ですが、日本を訪れたばかりの外国人力士にとっては簡単に馴染める味ではないらしく、現在は鳴門部屋の師匠として活躍する元大関の琴欧州は、ちゃんこ鍋にヨーグルトやチーズを加えて味付けしてから食べていたのだとか。

相撲部屋風のちゃんこ鍋を作るには?

現在は一言でちゃんこ鍋と言ってもバリエーションが豊かであり、古典的な寄せ鍋風のちゃんこ鍋が主流として残る一方で、カレー鍋やキムチ鍋といった近代的な鍋を用意する相撲部屋も増えてきています。相撲取りにとっては太ることも仕事の一つですから、グイグイと飲んで体重を増やせるようにスープには特にこだわりを持つ部屋が多く、飲みやすい鶏ガラをベースとしたちゃんこ鍋が一番人気です。具材としては鶏肉にウインナー、鶏と豚をミンチにした肉団子といった肉類を中心に、白菜、ネギ、水菜、きのこ等の野菜類や、厚揚げにお餅といった脇役を投入することも多いようです。

鶏のから揚げ

縁起の良い鶏料理の中からは、から揚げが堂々のランクイン!

相撲部屋ではおかずとして鶏のから揚げが出される機会も多くなっています。実は鶏肉は相撲取りにとって非常に縁起がいい食材なのです。その理由は「二本足で歩くから」。相撲の世界には土俵に手を付いたら負けという大前提がありますが、ニワトリは手を付くことなく二本足で走り回ります。そのため手を付かない・負けないということから鶏肉を縁起物として好む相撲取りが多く、日本人からも外国人からも受け入れられるから揚げが相撲部屋の人気メニューになったことは、もはや必然とも言える結果でしょう。揚げ物なのでカロリーも高く、相撲取りの体重増加や維持にも一役買っている料理です。

相撲部屋風の鶏のから揚げを作るには?

相撲部屋では、箸が進みやすいようにコクが強い濃い目の味付けのから揚げを出すことが一般的なようです。下味を付ける段階で醤油やみりん、お酒のほかにニンニクやショウガを加えてタレを作ったら、一口大に切った鶏肉を10分程度揉み込んで味を付け、全体に片栗粉をまぶして揚げていきます。ちなみに、下味用のタレに溶き卵を加えるのも相撲部屋流。そうすることによって卵が膜となりから揚げから水分が流出することを防ぐことができ、大量に作って冷めてしまったとしても、美味しく食べられるから揚げが完成します。



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カレーライス

老若男女に愛されるカレーライスは相撲部屋でも定番料理

日本人にとって国民食とも言えるカレーライス。老若男女に人気で、嫌いな人を見つけるのが難しいとも言えるメニューですから、相撲部屋でも定番料理の一つとしてポピュラーになっています。第67代横綱の武蔵丸が師匠を務める武蔵川部屋においては、食事の一環として「朝カレー」を導入していることをオフィシャルブログでも公表しています(http://musashigawa.com/archives/5559)。
カレーをかけることでご飯を多く食べられるようになり、炭水化物を多く摂取することによって太りやすくなるという連鎖にも期待できることから、カレーライスをヘビーローテーションする相撲部屋が多いようです。

相撲部屋風のカレーライスを作るには?

相撲部屋のカレーライスは、基本的には一般のご家庭で使われているレシピと同じものを用いて作られています。隠し味としても相撲部屋ならではというものは用いていないようで、お肉の種類も鶏肉から牛肉まで様々です。ただし、やはり縁起を担ぐことの多い世界ということもあり、「勝つ」に引っ掛けて「カツカレー」を好んで食べる相撲取りが多いということが分かりました。しかも一般的なとんかつを乗せたカツカレーではなく、チキンカツを乗せたカツカレーという二重のゲン担ぎをするほど徹底していることが多く、特徴的なポイントになっています。

お好み焼き

相撲取りから絶賛される名物相撲飯

2017年現在、日本全国に合わせて45の相撲部屋が存在していますが、その中でも「ちゃんこナンバーワン」と称されることが多い高田川部屋の名物相撲飯がお好み焼きです。高田川部屋と言えば、元関脇の安芸乃島が親方を務めることで有名な東京都江東区にある相撲部屋。幕内力士としては絶賛売り出し中の輝関が在籍しています。高田川部屋のお好み焼きで最も特徴的なポイントになっているのが、水を一滴も使用せずに調理するということ。部屋所属の相撲取りだけではなく、相撲界全体で美味しいと評判になっているというこのお好み焼き、果たしてどのような味になっているのでしょうか。

高田川部屋風お好み焼きを作るには?

用意する材料はキャベツ、山芋、剥き海老、サクラエビ、豚肉、天かす、紅ショウガ、お好み焼き粉、卵とここまでは至って普通ですが、豆腐とチーズを追加するのが高田川部屋の流儀。まずは山芋と卵、豆腐と紅ショウガをそれぞれミキサーにかけてペースト状にして合わせます。そこに千切りして水気を切ったキャベツを投入し、さらに天かすとサクラエビ、細切りにして一度火を通した豚肉、生のままの剥き海老を加え、さらに千切りとは別にざく切りにしたキャベツを加えて混ぜれば原料は完成です。次いで焼く作業ですが、鉄板を熱したら油を敷いて両面を焼き、火が通ったらお好み焼きをずらし、鉄板の上に溶き卵を薄く敷きましょう。卵が固くならないうちにチーズを乗せ、その上にお好み焼きを乗せて、ひっくり返してお好みでソース、マヨネーズ、鰹節、青のりをかければ完成です。

ポテトサラダ

相撲飯のサラダは「ポテサラ」が定番

ちゃんこ鍋で様々な野菜を摂取している相撲取りですが、冷たいサラダを食べる際の定番になっているのがポテトサラダです。材料のほとんどが炭水化物となるジャカイモである上、マヨネーズを大量に使用して作るサラダですから、カロリーが高く、太りやすいことも相撲取りにとってはメリットになっています。我々にとっても身近な食べ物ですから、ちゃんこ鍋やカレーライス等の相撲飯と組み合わせて食卓に並べてみてもいいですね。

相撲部屋風のポテトサラダを作るには?

尾車部屋のオリジナルとして紹介されているレシピでは、ジャガイモにきゅうり、人参、ハムなど使用する材料はごく普通ですが、ゆで卵を大量に使用することが特徴になっています。ポテトサラダに使用するゆで卵と言えば、ゆでた後に包丁で細かく刻んであしらうというのが常識的ですが、尾車部屋流はそれとは異なり、素手でゆで卵を握りつぶしてポテトサラダの上にまぶし、混ぜるという豪快な調理法を用いています。この方法でゆで卵を加えることにより、食べる度に違う食感を楽しめるようになるばかりか、サラダ全体がフワフワとした独特の舌触りとなり、他では味わえないポテサラに仕上がるのだそうです。

いかがでしたか?力士のパワーの源がお分かりいただけたのではないでしょうか。家でも簡単に作れるものもありますので、ぜひ挑戦してみて下さい。

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