コンビニ大手のファミリーマートが、24時間フィットネス事業に参入することが発表されました。2018年2月中旬頃、東京都大田区に1号店がオープンする予定です。1階がコンビニ、2階がジムとなる併設店を全国に展開する予定で、5年後には300店舗に拡大すると報じられています。
コンビニついでにジムで運動できるという新たな試みに、ネット上でも期待の声が高まっています。そこで、今回はファミマの24時間フィットネス「Fit&GO」について、まとめてみました!
ファミリーマート ジム併設店「Fit&GO」とは?
「Fit&GO」が生まれた背景
Fit&GOは「ライフスタイルに溶け込む、新しいフィットネス」をコンセプトに掲げ、日常生活に運動を取り入れ、よりアクティブで充実した生活を手に入れることを目的としています。
24時間フィットネスの利用者は20代〜40代の男女が中心で、コンビニ利用者とも一致していることから、Fit&GOが立ち上げられました。ちなみに、総合フィットネスに通っている会員の平均年齢は50代で、60代が30%を超えると言われています。仕事が忙しい20代〜40代は、総合フィットネスの営業時間内に通うことができません。そこで、40代以下の現役世代から、24時間営業のフィットネスが支持されています。24時間フィットネスができたことで、誰もが気軽にコンビニに行くように、ジムにも通えるようになりました。
24時間フィットネス「Fit&GO」の特徴
Fit&GOの会員は、専用のIC式バンドで好きな時間にジムを利用することができます。スマホアプリではマシンの使い方動画や効率的なトレーニング方法など、サポートメニューを提供してくれます。また、パーソナルトレーナーが個々にあった運動法を提案、無理なく続けることができます。
ランニングマシンやウェイトスタックマシンなどのトレーニングマシンに加え、ファンクショナルトレーニングエリアも設置されます。シャワールームも設置され、通勤時間や帰宅途中など短時間でも利用可能です。アロマやおしぼり、エリア別のミュージックプレイリストも準備されるという充実ぷりです。1階のファミマ店舗ではサプリメントなどの健康食品をはじめ、タオルやボディーソープなども販売。フィットネスジムや健康、美に親和性の高い商品の品揃えを強化します。
利用料金は入会金なしの月額7,900円(税抜)。コンビニ店員とは別の従業員が運営し、夜間早朝は無人運営となります。
24時間フィットネスとは?
健康志向が高まり、ジムを利用する人々が増えています。そんな中、都市部を中心にいつでも利用できる24時間フィットネスの市場が拡大を続けています。ライフスタイルの多様化もあり、24時間営業のジムを利用する人が増えています。24時間フィットネスにはプールやスタジオはなく、マシンを使ったトレーニングに特化しており、小規模で割安という特徴があります。メリットはなんといっても、好きな時間に利用できるという点でしょう。また、あちこちにあるので、いつ行ってもスムーズにマシンを利用できます。ストレスフリーな環境で、ストイックにトレーニングに打ち込めます。それでは、今人気の24時間フィットネスをご紹介したいと思います。
エニタイム フィットネス
24時間フィットネスの火付け役は、アメリカ発の「エニタイム フィットネス」です。日本進出は2010年5月で、首都圏と関西、併せて計40店舗を出店しましたが、2017年4月には日本国内で200店舗突破、2020年までに500店舗突破を目指しています。
静かな室内には数十台のトレーニングマシンが並び、利用者は黙々とトレーニングに励みます。設置されている主なマシンは、各種ウエイトトレーニング、ランニングマシン、エアロバイク、フリーウェイトなどです。
利用料金は月額制で、店舗によっても料金は変わりますが、6,000〜7,000円台のところが多いようです。いつでも使い放題に加え、一度会員になれば世界中どの店舗でも利用できます。どの地域の店舗も利用者は20代から40代で、7割超の会員が男性となっています。
ジョイフィット ジム24
エニタイムと同じく独立系の24時間営業のフィットネスに、「ジョイフィット ジム24」があります。ジョイフィット24は日本発のフィットネスですが、地方展開したのはエニタイムよりも先です。
設備はエニタイムとほとんど変わりませんが、「スポーツクラブ ジョイフィット」や女性専用スタジオなどジョイフィットグループ全てを相互利用できる会員種別があります。ただし、24時間利用できるのは赤JOYと呼ばれる24時間営業の店舗だけです。ジョイフィットには女性専用スタジオ併設店もあるので、エニタイムよりも女性会員が多いのが特徴です。
料金は店舗によって異なりますが、都心の店舗で月額7,980円(税抜)となっています。
総合フィットネス系列の24時間フィットネス
独立系のエニタイムやジョイフィットの他にも、総合フィットネス系列の24時間フィットネスが続々とオープンしています。ティップネスの「ファストジム24」やメガロス の「メガロス24」なども、まだまだ店舗拡大中です。
ファストジム24はエニタイムよりも若干料金設定が低めです。メガロス24は深夜の時間帯にもスタッフがいるので、安心して利用できます。
ジムだけじゃない!コンビニの併設店
24時間営業のフィットネスは、フィットネス界のコンビニ的な存在とも言われておりますが、実際にコンビニにフィットネスが併設されれば、更に手軽に通えるようになるでしょう。そして、最近ではフィットネスだけでなく、コンビニ業界では様々な業種のサービスと融合する動きが拡大しています。
以前から多いのは、ドラッグストアや薬局との併設店ではないでしょうか。ファミリーマートではドラッグストアや薬局との併設店舗を約50店展開しています。
ローソンでは、処方箋調剤を行うクオール薬局との併設店を展開しています。第2〜第3に分類される一般用医薬品が、コンビニで24時間購入できます。コンビニに設置されているテレビ電話では薬剤師による健康相談など、専門性の高いサービスが24時間受けられます。
ファミリーマートでは、コインランドリー事業も展開します。2018年度中には100店舗を展開、2019年度末には500店舗まで拡大する計画があります。ファミマにはイートインスペースが設置されているため、コインランドリーを利用中でも店内でゆっくり待つことが可能です。
セブンイレブンでは、自転車シェアリングを開始しています。既に展開している「HELLO CYCLING」がセブンイレブンでも利用できるようになり、セブンイレブンが貸出や返却の拠点となります。2018年度末までには1,000店舗に5,000台を設置予定です。さいたま市の9店舗から始め、首都圏や全国の主要都市にも拠点を広げる計画です。
セブンイレブンでは、店舗スタッフ向けに店舗併設型の保育園も開園しています。子育て中の主婦でも安心して働けるような環境を作り、パート従業員を増やす狙いがあるそうです。運営は外部委託、対象年齢は0〜2歳児で、セブンイレブンで働く従業員の子供が優先して入れる仕組みとなっています。
まとめ
様々なサービスがコンビニとコラボすることで、コンビニに行くだけで事足りる時代がやってくるかもしれません。しかし、それでは怠け者にとっては、更に動く機会が奪われてしまうかもしれないのです。ですが、ジムにわざわざ行くのが面倒という人にとっては、コンビニに行くついでに運動ができるようになるわけですから、利用しない手はありません。コンビニついでに運動する習慣がついたら、食べ物を買うだけでなく、ダイエットもできちゃいます。健康への意識もより高まりそうですね。日頃運動不足という人は、気軽に行けるFit&GOを試してみませんか!?
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