コーヒーを飲むと痩せるメカニズム

コーヒーの主成分がカフェインであることはもはや常識ですね。眠気を覚ます成分として認知されているカフェインには、実は脂肪を分解する作用も含まれているということもご存知でしょうか? 

コーヒーダイエットの効果とは

カフェインには脂肪分解効果がある

カフェインにはリパーゼという消化酵素が秘められています。リパーゼは、タンパク質・炭水化物・脂質という三大栄養素のうち、脂質を消化する役割を持った酵素なので、コーヒーを飲むだけでダイエットに必要な成分を吸収できるというわけです。実際にはウーロン茶を飲むと脂肪を分解してくれるというのはよく聞く話ですが、コーヒーからも同様の効果を期待できるんですね。

クロロゲン酸も脂肪燃焼効果を持っている

コーヒーに含まれているもう一つの重要な成分が、ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸です。クロロゲン酸は、コーヒーの全成分の内のおよそ5~10%程度を占める抗酸化作用を持った成分であり、脂肪が蓄積することを抑えたり、糖分の吸収を遅らせたりする効果を持っていることから、ダイエットに対して非常に有効な成分として近年では注目の的になっています。コーヒーはカフェインとクロロゲン酸という二つの成分を持ち合わせているため、ダブルのダイエット効果を発揮することができる万能なドリンクなのです。


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コーヒーダイエットではどんな効果を望めるの?

メタボ体型の予防や改善

カフェインとクロロゲン酸による効果で、体に脂肪が付きにくくなり、同時に脂肪を燃焼させやすくなります。さらにカフェインは基礎代謝を高める効果も持っており、コーヒーを毎日の習慣にすることで体質そのものを「痩せ型」に転換させる効果を期待できます。有酸素運動によってダイエットを成功させようとしている方にとっても、コーヒーは大きな味方となってくれる存在です。

デトックス効果

コーヒーを飲んでから急にトイレが近くなって困ってしまったという経験はありませんか?その原因はカフェインに利尿作用が含まれているからなんです。つまり裏を返せば、コーヒーを飲むことで体の内側に溜まった老廃物を押し出せるということでもあります。コーヒーを飲むと利尿作用が働き、ゆくゆくは便秘やむくみの解消といった効果を生み出しますから、脂肪やセルライトを排出するデトックス効果に期待することもできます。

精神面での落ち着きをもたらしてくれる

私の友人に「コーヒーは苦くて全然飲めないけど、匂いを嗅いでいるのが大好き」と言い、本格的なコーヒー店で読書を日課にしている人がいます。あなたの身の回りにもそういったタイプの人が一人や二人はいませんか?実はこれにも科学的な根拠があるんです。人間の脳はコーヒーの匂いを嗅ぐとアルファ波を発生させ、リラックスできるということが既に解明されています。ダイエットにストレスは付き物ですが、コーヒーの優しい香りに触れることによってリラックスでき、ダイエットに対して前向きな姿勢を取り戻すことができるのではないでしょうか。

コーヒーダイエットにオススメの飲み方

コーヒーダイエットはこういう飲み方がオススメ!

運動の30分前にコーヒーを飲もう

コーヒーを飲んだからといって、すぐさま脂肪燃焼効果を発揮するというわけではありません。コーヒーが脂肪燃焼効果を持ち始めるのは、飲んでから20~30分程度が経過した後のこと。したがってコーヒーを飲むタイミングは、運動を開始する30分ほど前がベストということになります。同じ方法を用いてダイエットを行ったとしても、コーヒーを飲むタイミング次第で得られる効果は大きく変動してしまいますから、効率的にダイエットを成功させるために、しっかりとスケジュールを立てて挑みましょう。

コーヒーダイエット中はブラックコーヒーに限る

コーヒーダイエットを行う場合には、ブラックコーヒーを飲むようにしましょう。砂糖やミルクを入れることによって余計な糖分や脂質を摂取することになってしまい、せっかくの効果が半減してしまいます。砂糖はカフェインの働きを抑える効果も持ち合わせているので、ダイエット時のコーヒーはブラックに限ります。ブラックが苦手だという人は、「コーヒーは甘い」という認識を捨てて苦いお茶を飲む感覚で味わってみてはいかがでしょうか。精神論ではありますが、そうすることでブラックに慣れたという方も多いんですよ。「ノンカロリーシュガーなら大丈夫!」と考えられるかもしれませんが、血糖値の変動によって空腹を招いてしまう恐れがあるため、やはりおすすめはできません。

アイスよりもホットで

より効果を浸透させやすくし、同時に基礎代謝をアップさせるためにも、アイスコーヒーではなくホットコーヒーを選択してください。ただし熱々のコーヒーは厳禁です。80度以上に達するとクロロゲン酸が働かず、コーヒーダイエットの効果を半減させてしまいます。熱湯は避け、少し冷めて飲みやすい温度に調節することも重要なポイントです。ホットコーヒーを飲んで体内を温めることによって、より脂肪を燃焼させやすい環境を整えることもできます。

コーヒーの種類は問わない

コーヒーには様々な種類があるということはご承知の通りですね。特に有名な銘柄はブルーマウンテンやコナ、キリマンジャロというところでしょうか。それぞれ味に特徴と違いがあるのですが、カフェインやクロロゲン酸が含まれているということは全てのコーヒーに共通する要素です。特に銘柄にこだわりが無いということならば、味覚的に飲みやすく、価格的に購入しやすいコーヒーを選ぶことがおすすめです。もちろん市販のインスタントコーヒーや缶コーヒーをコーヒーダイエットに利用することもできますが、この場合は無糖のコーヒーを選ぶようにしましょう。

コーヒーダイエットで注意すべきポイントは?

運動時には水分の補給を忘れない

カフェイン中毒には要注意

多くのダイエット効果を発揮してくれるカフェインですが、摂取しすぎると一転して有毒性を持ってしまいます。カフェイン中毒に陥ると頭痛やめまい、動悸、震えといった症状が現れ、ダイエットどころではなくなってしまいます。数年前には日本でもカフェイン中毒が原因で亡くなった方もおり、話題になりました。カフェイン中毒は、一日あたり500ml以上のカフェインを摂取した場合に陥りやすいということが分かっています。一日に飲むコーヒーの量は多くても5杯までに止めておきましょう。

水分の補給を忘れてはいけない

運動前にコーヒーを飲んだという事実があるためについつい忘れてしまいがちですが、コーヒーとは別に水分をしっかりと補給することを忘れないようにしてください。先にお伝えした通り、コーヒーは利尿作用を持っています。コーヒーばかりを飲んで激しい運動に挑んでしまうと、最悪の場合には脱水症状を引き起こします。コーヒーを水分としてカウントすることは避け、水やウーロン茶といったカロリーの無い飲み物を小まめに飲んで、一定の水分量を確保しましょう。

妊娠中の方はコーヒーダイエットを控えるべき

カフェインを摂取する上でのデメリットの一つに、鉄分の吸収を妨害するというものがあります。鉄分が不足してしまうと貧血状態に陥りやすくなるため、母子の体に大きな悪影響を及ぼしてしまいます。万が一貧血によって転倒してしまい、打ち所が悪いと流産のリスクも高まってしまいますから、妊娠中の方がコーヒーダイエットに取り組むことは控えましょう。


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