年200本映画鑑賞して選んだデブが主役の映画トップ10

私は年200本以上映画を見るほど無類の映画好き。

これだけ映画を見続けて学んだことは、美男美女ではなくあえてデブを主役に選んだ映画は面白いものが多い!ということです。ハリウッドには世界が羨む人類トップレベルの容姿を持った俳優・女優さんで溢れています。それなのに、なぜよりによってデブを映画の主役に抜擢するのか?それだけ映画のストーリーや雰囲気に合っているということですし、何より主人公がデブであることにインパクトがあるんですね。

それでは、そんなおデブさん達が主役を務める面白い映画ランキングのトップ10を紹介していきましょう。

※画像はアマゾンサイトへのリンクになっています。

第10位:カンナさん大成功です!


私がオススメしたいデブが主役の映画第10位は、少女漫画雑誌kissで連載されていた漫画が原作の「カンナさん大成功です!」です

デブでさえない女性だったカンナが、全身整形を行って超美人になるのですが、ブス根性が染みついてしまっているため、美人にあるまじき行動をとってしまう……という内容。

主人公が整形した理由は、不細工だった自分に優しくしてくれた浩介と付き合うためなのですが、そんな浩介は実はブス専。整形前の元々の彼女が好きだったのです。擦れ違いからおこるドタバタラブコメディーですが、世間の美人とブスの扱いの違いなどについてちょっと真剣に考えさせられる部分もある、素敵な映画です。

第9位:ラルフ一世はアメリカン


ラルフ一世はアメリカン」は、(不謹慎にも)イギリス王室が全員感電死し、急遽ラスベガス在住のピアニストが王位に就いたことからはじまるドタバタストーリーです。

主人公のラルフは、イギリス国王となってもアメリカンな生活スタイルを改めないばかりか、ストリッパーの女性と恋に落ちてしまいます。それをネタにゆすられたラルフに、いったいどんな結末が待っているのか……。

ストーリーがはっきりしていて起承転結がわかりやすく、スピード感のある映画。最初から最後まで気分よく見ることができました。軽いタッチで描かれた恋愛やコメディを楽しみたい方にはオススメです。

第8位:SPY/スパイ


デブが主役のオススメ映画第8位は、「SPY/スパイ」です。

主人公のスーザンは、CIAで働く分析官。核爆弾の売り買いを阻止するという任務の遂行中にパートナーのファインが殺害されてしまうという事件がきっかけで、ファインを殺した武器商人の組織を壊滅させるため、自らCIAのエージェントとなります。

経験のないスパイとして、スーザンは仲間と共に悪の組織の陰謀を阻止できるのか?という王道なストーリーなのですが、主人公のスーザンがとにかく魅力的。

その辺にもいそうな普通の太ったおばさんという印象で、コメディシーンでの存在感がすごく親しみがわいちゃいます。ジュード・ロウ演じるイケメンエージェントとジェイソン・ステイサム演じる熱血エージェントに挟まれながら、スパイ活動をする姿はとてもコミカル。ところどころ大爆笑するというより、最初から最後までクスクスと笑い続けちゃうタイプの映画ですね。もちろん、コメディだけでなくスパイ活動のシーンもしっかりして見ごたえがあります!

第7位:ピンク・フラミンゴ


ピンク・フラミンゴ」は一部の映画マニア界隈からは史上最も下品とすら評される映画です。

とんでもない厚化粧の女性のパッケージからわかる通り、度肝を抜くような展開が目白押しです。「世界一の変態を決める」というわけの分からないコンテストに出場した人々を描く話なのですが、キャラクターがとにかく濃いです。濃いっていうか、変態。超変態。

最初から最後まで息もつかせぬ展開なので、気になる方は覚悟して見てみてください。ただ、親や子供など家族と一緒には見ないほうが賢明ですね…。もし人と見るなら仲のいい友人か付き合いの長い恋人だけにしておきましょう。

第6位:愛しのローズマリー


愛しのローズマリー」は、女性の外見ばかりを気にしていた主人公が、エレベーターで乗り合わせたカウンセラーに催眠術をかけられ、内面の美しさが外見の美しさとして見えるようになり、ローズマリーという女性に一目ぼれをするという話です。

主人公は死んだ父親の遺言「とびっきりの美女、とびっきりのボディを持った女性と付き合え」を忠実に守り、女性の外見に執着して生きてきた少々偏屈な男性。主人公視点のローズマリーがスレンダーな美人なので、デブが主役というと語弊があるかもしれませんが、実はローズマリーの本当の姿は100キロを超えるデブだったのです。

魅力的な恋愛シーンに絡んでくる体重の話はコミカルで笑っていいのかドキドキしていいのか微妙な感覚。好きな人にはとても癖になる映画でしょう。人間の外観と中身は決して一致しないという本質を学ばせてくれる映画でもあります。

第5位:プレシャス


オススメ映画第5位は「プレシャス」です。

こちらはこれまで紹介してきた作品と葉少し毛色が違い、虐待を受けていた少女が主人公というシリアスな映画です。太っている人に対する差別、性的暴力など重いテーマとなっていて、考えさせられる内容です。

アカデミー賞、ゴールデングローブ賞三部門、インディペンデント・スピリット賞など多数の賞を受賞している重厚で実力のある作品なので、ぜひ視聴してみてください。

第4位:ヘアスプレー


アメリカ映画「ヘアスプレー」は、ダンスが大好きなおデブの女の子が、黒人差別気質のダンス番組に出演してデモを起こし、平等な世界をつくろうとする話です。

映画が舞台の時代にはまだ黒人差別が根強く残っており、黒人と白人が一緒にダンスを踊ることが許されていませんでした。ひょんなことからダンス番組に出演するようになった主人公トレーシーは巷で人気になり、彼女のヘアスプレーでがちがちに固めた髪型を真似する人が続出します。

人種差別的な考えでトレーシーを番組から締め出そうとする人々や、デモを止めようとする警察と戦いながらも革命を起こしていく様子はとても痛快です。

基本はコメディタッチなのですが、恋愛要素も有り、人種差別に対する深いメッセージ性も含まれており、ぜひともオススメしたい映画です。ミュージカル映画なので、テンション高い友達と一緒に歌って踊って見るのもいいかもしれませんね。

第3位:ガリバー旅行記


オススメ映画第3位は、「ガリバー旅行記です。ジャック・ブラック演じるガリバーが小人の国に辿り着いて様々な騒動を起こすというストーリーです。
ガリバー旅行記は読んだことがある方が多いと思いますが、今作はコメディ色が強く、おデブでダメ男のガリバーのキャラクター性に焦点が当てられて、何も考えずに見るのにオススメですよ。

第2位:デブたち


なんとも直球なタイトルで、あらすじを読む前からレンタルを決意した映画がこちらです。「デブたち」は、肥満者向けのセラピーに参加する5人の人々の背景や心情を描いた作品です。

太っているという肉体的な事象だけでなく、太るまでに至った精神性や太ったことによって構成された哲学などが奥深く描かれていて、心の奥深くまで染み込む映画です。わかりやすいとは言い難い構成なので、好き嫌いは分かれると思いますが、どんな評価でも一見の価値はあると思います。

第1位:スクール・オブ・ロック


デブが主役の面白い映画ランキングの堂々トップに君臨するのが「スクール・オブ・ロック」。自分の作ったバンドから自己中過ぎて追い出されたデューイが、別人に成り済まして学校教師となり、有名名門校の教え子たちをロックバンドとして育てる話です。

品行方正ながらも無気力だった生徒たちは、デューイに授業と称してロックミュージックについて教わっているうち、デューイの陽気な人柄やロックの魅力に惹かれ、ロックバンド対抗バトルに向かって努力するようになります。

もうね、とにかく登場するキャラクターがみんな素敵!大好きな映画!主人公はちょっと駄目な要素を前面に出しながらも、どこか憎めないキャラクターを瑞々しい演技力で役者が演じています。するっと自然に物語の世界に入り込めるのではないでしょうか。

外国の映画ですが、金八先生を思い出させる王道な青春を描き出しています。ハイテンションで笑えるだけでなく、ひとりひとりの心情もさりげなく描かれているので、満足できる映画だと思います。教え子だけでなく堅物に見えた校長先生や、真面目ぶっていた保護者も最後にはみんなで意気投合してロックミュージックに溺れるシーンでは思わず一緒になって腰をスイングしちゃうこと受け合い。

何度も見ているうちにより魅力が伝わってくるタイプのいわゆる「するめ映画」ですので、ぜひレンタルして見てみてください!

面白くて、カッコいいおデブさんの映画を見て元気を出そう

以上10作品が、私がオススメするデブが主人公の映画です。

スレンダーなイケメンや美女が主役の映画ばかりな中、デブが主人公の映画を撮る度胸はすごいです。そんな監督が撮った作品なのですから、要所要所に大胆さが滲み出ている作品が多く、楽しむことができると思います。

そして、何と言っても登場するおデブさんたちがカッコいい!もしどうしても痩せることができない場合はこの映画に出てくる主人公のように立ち振る舞うことで「あのデブってカッコイイ」なんて思われるようになってしまうかも!?

ぜひ、デブが主役の映画を見てみてください!